ドイツ 滞在許可証とは
ドイツに90日以上滞在するには、滞在許可証が必要です。
この許可証には、留学や仕事、家族との同居など、さまざまな目的ごとに異なる種類があります。
許可証を取得する主な理由は、ドイツ国内で法的に滞在し、活動を行うためです。種類に応じて、以下のような目的が考えられます。
- 就労許可証:就労目的でドイツに滞在する場合
- 学生許可証:ドイツで留学する場合
- 家族滞在許可証:ドイツに滞在する家族と合流する場合
- その他:研究者、芸術家など、特定の目的でドイツに滞在する場合
初めてドイツの滞在許可証を申請する方は、どう申請を進めたらいいか分かりづらいかと思います。
本記事では、私の失敗から学んだことも交えて、
学生の場合を例に、ドイツの滞在許可証の申請ステップをご紹介していきます。
まずは、住民登録
滞在許可証を申請する前に、まず、市役所に行って住民登録をする必要があります。
ドイツに(またはドイツ国内で別の自治体に)転入した人は、2週間以内に各市町村の役所に住所を登録しなければなりません。
住民登録をするには、事前に、市役所(Stadtbüro)にアポイント(予約)をとってから行きます。
アポイントは、市役所のWEBサイトからできることが多いです。
必要な書類
住民登録の際に必要な書類は以下の通りです。
- パスポート
- 住居証明書(Wohnungsgeberbestätigung):大家さんに発行してもらいます。
- 入学許可証(Confirmation of matriculation):Letter of Admission など
- 申請フォーム:市役所やオンラインで入手して事前に記入
市役所で申請する際には…
受付で、住民登録の予約をしていることを伝えると、登録担当の職員のところに案内されます。
担当の職員の人に必要書類を提出すると、確認のために書類に書いてあることについて質問されると思います。
丁寧に正確に答えましょう。
住民登録ができると、
住民登録証明書(Meldebescheidung/Confirmation of Registration)
をもらえます。この書類は、滞在許可証を申請するときに必要なので、大切に保管しておいてください。
滞在許可証の申請
市役所で住民登録ができたら、滞在許可証の申請のために、外人局(Ausländerbehorde)のアポイントメントを取ります。
アポイントは、自治体の外人局のホームページから取ることができます。
注意!
外人局のアポイントメントは、アポイントメントを取ろうとした日の2ヶ月後くらいでした。
また、外人局に行って書類を提出し、滞在許可証を申請してから、滞在許可証が発行されるまでは1ヶ月以上かかりました。
必要書類等
- パスポート
- 証明写真(パスポートサイズ、4cm x 3cm):6ヶ月以内に撮影したもの
- 住居証明書(Wohnungsgeberbestätigung):大家さんに発行してもらいます。
- 住民登録証明書(Meldebescheidung/Confirmation of Registration):住民登録が完了したときに発行されたもの
- 入学許可証(Confirmation of matriculation):Letter of Admission など
- 資金証明書 (例:閉鎖口座の残高証明書、銀行口座の残高証明書、奨学金の証明書)
- ドイツの公的健康保険の加入証明書
- 申請フォーム(外人局やオンラインで入手して事前に記入)
- 申請料(外人局によるが約100ユーロ):私の街マールブルクでは、クレジットカードで払えました。
仮ビザ(仮の滞在許可証)
必要な書類が揃っていると、仮ビザ(Fiktionsbescheinigung)という緑色の紙が発行されます。
これは、正式な滞在許可証が発行されるまでの、仮の滞在許可証ということになります。
正式な滞在許可証が発行されるには、数週間待つ必要があるようです。
私の場合、申請時に「4週間後に滞在許可証を発行できる」と言われましたが、結局6週間と5日後に発行してもらえました😭
4週間経っても連絡がなかったので、4週間経ってすぐメールで準備は順調かと問い合わせたら、「この日に来てください」と返信が来ました。
発行予定日が近くなっても連絡がない場合は、メールで問い合わせた方がいいかもしれませんね。
注意!仮ビザではドイツ国外への旅行はできない
仮ビザ(仮滞在財許可証)が発行されても、ドイツ国外への旅行は基本的にできないので注意してください(仮ビザの種類によっては可能)。1
仮滞在財許可証が発行されている、もしくは外人局のアポイントメントが取れていれば90日を過ぎて滞在していても不法滞在にはならないようなので、安心してください。
滞在許可証の受け取り
申請後、外人局から、メールで「滞在許可証の準備ができたので受け取りに来てください」という旨のメールが来ます。
メールが来たら、申請時に発行された緑色の紙=仮ビザ(Fiktionsbescheinigung)とパスポートを持って、外人局にいきます。
受付で、滞在許可証の受け取りに来たことを伝えると、担当の職員のところに案内されます。
担当の職員の人に、仮ビザとパスポートを見せれば、滞在許可証のカードを渡されます。
最後に
私のように留学の期間が短い場合、留学が終わる頃か、最悪、留学が終わるまでの発行が間に合わないこともあります。
入国後90日以内に、なるべく行きたいヨーロッパの国に旅行に行っておいた方がいいと思います。
ドイツの滞在許可証を申請する過程は、一見すると複雑に思えるかもしれません。
ですが、必要な書類をしっかりと準備し、申請プロセスを理解しておけば、スムーズに申請を進めることができます。
この記事で紹介したポイントを参考に、計画的に申請を進めていただき、ドイツでの新しい生活を楽しんでください。
Viel Spaß!
- ※正式には、出国できても再入国できない。 ↩︎