はじめに
海外旅行では、スーツケースの管理が非常に重要です。
紛失や遅延が旅の楽しみを損なうこともあります。
特に空港でのロストバゲージは、海外で起こることが多く、
アメリカの場合は、荷物1000個の内、約5.5個がロストバゲージになっているそうです。1
とても多い数字ではないですが、貴重な海外旅行のときに、ロストバゲージに当たってしまうのは避けたいですよね。
また、ロストバゲージにあった荷物が見つかり、手元に届くまでには1〜3日間かかるそうです。
※ロストバゲージ……空港で預けた荷物を紛失されて、目的地に到着していないこと
そこで役立つのが、Appleが開発した小さな追跡デバイス「AirTag(エアタグ)」です。
AirTagを活用することで、スーツケースの位置を簡単に確認でき、安心して旅を楽しむことが可能になります。
本記事では、AirTagを使ったスーツケース管理のメリットと具体的な方法について解説していきます。
AirTagの基本とセットアップ
「AirTag」とは、Appleが提供する小さな追跡デバイスのことです。
AirTagをスーツケースに取り付ける、もしくは、単にスーツケースの中に入れておくことで、紛失した際にもiPhoneやiPadを使って現在地を確認できます。
私は、家の鍵をなくして、非常に困ったことがあったのがきっかけでAirTagを使い始めました。
セットアップは非常に簡単で、AirTagをiPhoneに近づけて指示に従うだけです。
設定の詳細な手順
- 最新のOSにアップデートされている、2ファクタ認証を有効にした iPhoneまたはiPad、iPod touchを用意します。
- 「探す」を有効にします。
- Bluetooth を有効にします。
- 位置情報サービスを有効にします。
「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」から有効化できます。 - 「正確な場所を見つける」を使って、AirTag の正確な位置を確認できるようにするには、「探す」に対して位置情報の利用を許可します。
「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」の順に選択し、下にスクロールして「探す」をタップします。
「この App の使用中のみ許可」または「この App またはウィジェットの使用中のみ許可」にチェックを付けて、「正確な位置情報」をオンにします。 - AirTag を iPhone、iPad、iPod touch に近付け、「接続」をタップ。
- リストから持ち物の名前を選択するか、「カスタム名」から AirTag に名前を付け、絵文字を選択します。「続ける」をタップします。
- AirTag を Apple ID に登録したい場合は、もう一度「続ける」をタップします。
- 「完了」をタップして設定完了です。
AirTagをスーツケースにつける
AirTagの設定が完了したら、AirTagをスーツケースにつけましょう。
専用のストラップも販売されていますが、スーツケース内のポケットなどにそのままの状態で入れておくのが、私的にはおすすめです。
外につけておくと、取れてしまったり、意図的に取られてしまうことも考えられますので…。
海外旅行でのAirTag活用法
海外旅行中、スーツケースは様々な場所を経由します。
AirTagを活用することで、以下のような方法でスーツケースを追跡できます。
- iPhoneやiPadから「探す」アプリを開き、スーツケースの現在地を確認。
- 空港でスーツケースを受け取る際、具体的な位置を把握して迅速に見つけ出す。
- AirTagがiPhoneから一定距離以上離れると、iPhoneに通知が来る。
- 万が一、スーツケースが見当たらない時は、「失われたモード」をオンにして通知を受け取る。
これらの機能を使えば、もしスーツケースを紛失しても迅速に対処することができます。
AirTagを使った安心の旅のコツ
AirTagを使う上でのコツをいくつか紹介します。
電池
AirTagはボタン電池を使用しています。
対応しているのは、「CR2032 3V のコイン型リチウム電池」です。
※購入時には、既に対応の電池がセットされています。
電池の残量が少なくなった時には、アプリから通知してくれます。
電池は約1年間持続しますが、旅行前に新しいものに交換しておくとより安心です。
プライバシーに注意
プライバシーに配慮し、AirTagの位置情報が第三者に知られないように設定を確認しましょう。
飛行中などは、AirTagの位置がアップデートされないことがある
私の経験上、AirTagの位置を到着地についてすぐに確認すると、
最後に確認された位置が出発地になっている場合が多くあります。
しかし、ご安心ください。
最後に位置情報が確認された時間を「探す」アプリで確認すると、「何時間前」などと表示されていることが大半です。
これは、飛行機の中だとデータ通信ができないことなどが要因となって起こっているのではないかと思われます。
荷物がコンベアを回ってくるころには、AirTagの位置がアップデートされます。
もしその時に荷物が来なかったら、AirTagの位置を再度「探す」アプリで確認して、どこに荷物が行ってしまったか見てみましょう。
これらのことを念頭に置いておくことで、さらに安心して旅行を楽しむことができます。
AirTag活用の実際の事例
実際にAirTagを使って、紛失したスーツケースを見つけられた旅行者もいます。
空港の荷物受け取りエリアでスーツケースが見当たらなかった旅行者が、「探す」アプリで位置を確認したところ、他の空港に行ってしまったのを発見し、スタッフにそれを伝えることで迅速に対応してもらえた例があります。
また、旅行中の安心感が増したという声も多く聞きます。
AirTagのおかげで、常にスーツケースの安全を確認できるため、よりリラックスして旅行を楽しむことができるでしょう。
旅行の準備と注意点
海外旅行におけるスーツケースの準備として、以下のチェックリストを用意しました。
- AirTagのバッテリー確認
- スーツケースへのAirTagの取り付け
- 「探す」アプリの設定確認
AirTagを使用する際の注意点として、デバイスの紛失や盗難に注意し、常に最新の状態を保つことが大切です。
また、旅行先の国や地域によっては、追跡デバイスの使用に関するルールが異なる場合があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
おわりに
AirTagを活用したスーツケース管理は、海外旅行の新たな安心材料となり得ます。
事前の準備と正しい使用方法を心がけることで、スーツケースの紛失リスクを大幅に減らし、旅をより楽しむことができるでしょう。
これからの海外旅行では、AirTagをうまく使って、安心と安全を手に入れましょう。